HeyTeaブログ

仕事の効率が低い私が、効率アップについて考えます。「標準化の歴史」という動画を投稿。

デバイスの機能の進化について

バイスの機能進化について考えました。可能な限りその方向性も予想します。

高次な機能って??

機能進化とは機能がより高次なものへと進化することです。例として、通信が4Gから5Gになる、顕微鏡の分解能が上がる、ラジオ→テレビに発展する、など挙げられます。こうした進化は大きく2つに分類できると思います。それは改良と発明です。(急ごしらえで作った当ブログ限定用語です。もっといい名前を募集します。後で補足しますが、分類が困難な場合もあります。)

改良とは

物事の性質を評価するとき、我々はいくつかのパラメーターを利用します。たとえば人間の容姿は「背の高さ」「鼻の高さ」「目の大きさ」など様々な観点から評価されます。同様にスマホの性能は「画面サイズ」「重さ」「充電速度」などの評価軸を利用します。新型のスマホであっても既存の評価軸で旧式スマホと比較できます。このように、従来と同じ価値基準で評価できる機能の進化を「改良」と呼ぶことにします。

発明とは

今までの評価軸では性能を示しきれなくなる進化のことを「発明」と呼ぶことにしました。最たる例は、ラジオという「音」のデバイスからテレビという「音」+「映像」への進化です。音質・音量など、音に関する価値基準だけではテレビの性能を表しきれません。画質など、映像に関する評価軸も新たに必要なのです。

このように発明は新たな評価軸を導入しますが、新しい評価軸を追加したからといって価値あるものになるとは限りません。例えば、ラジオにオルゴールが内蔵されたとします。ラジオが「オルゴールの素晴らしさ」という新しい評価軸を得ても大した価値はないでしょう。新たな評価軸の導入は、価値の有無と別問題なのです。(良い例を思いつく方、コメントお願いします!)

一般的な機能進化の展望

ここから本題ですが、発明にせよ改良にせよ「価値」あるものが世に広がります。今後を予想するには、どんな機能に価値があるかを考える必要があるわけです。「価値」を一般的に表すのは困難な一方で、ひとつ明らかなのは「みんな面倒なことはキライ」ということです。

労力が減る方向へ

同じ結果をもたらす道具、AとBがあったとします。もしAがBより楽ならば、ふつうは楽なAを選びます。すなわち、機能は面倒なことを減らす方向に進化します。鉛筆を削るのが面倒となればシャープペンシルが登場するわけです。(用途によってはシャーペンが不利な場合もあるため鉛筆は絶滅しない。)この過程では「労力」という評価軸で改良されていきます。そうなると労力の定量化が極めて重要ですが、定量化の手法は難しくて困っています。

まとめ

機能進化には改良と発明がある。予測は困難だが、恐らく手間を減らす方向に進化する。価値と労力について更なる考察が今後の課題。

ちなみに

パソコン、携帯、スマホ、と機械が凄いスピードで進歩していくので、近いうちに時代に取り残されるんじゃないか、と少し心配な今日このごろです。(インスタすらやってない時点で既に取り残されてるのか...?) 

 


目指すべきは改良と発明のどっち?

改良・発明どちらも一長一短です。改良は進むべき行き先が分かり易い利点がある一方で、他との差別化が大変です。発明は新たな評価軸の発見が困難ですが、技術・権利の両面で有利になります。改良に注力して他に真似できない領域まで各評価軸を洗練するのが1つの手です。しかし、改良のみでは他者に追いつかれる場合は発明せざるを得ません。どれほど強みの分野だとしても、長い目で見ると発明は不可欠だ思います。

これって改良?発明?

改良・発明の分類は実際のところ困難です。例えば顕微鏡の分解能が上がる進化は、「分解能」のみに注目するなら改良です。しかし、光学顕微鏡から電子顕微鏡への進化も改良だというと反論に合うでしょう。分解能という観点のみで考えれば改良なのですが、それ以外の評価軸を考えると発明になるのです。電子顕微鏡は元素分析もできたりしますが、その評価軸を光学顕微鏡に適用することはできません。改良か発明かで意見が割れるとき彼らの見ている評価軸にはギャップがあります。そのギャップは知識や経験に左右されることに要注意です。電子顕微鏡の知識が無ければ光学顕微鏡→電子顕微鏡は「倍率が上がる」という改良にしか見えないのです。一方で知識のあると様々な評価軸が見えるので、発明に見えるはずです。(自分はニワカなのでほとんど改良にしか見えていない。)

発明で気を付けること

発明するときには「自分でも気づかぬ内に改良をしていた!」という事態に注意が必要そうです。開発が進むにつれ知識が付いて、一般人とは認識にギャップが生じます。詳しい人には大発明だが、一般人には微々たる改良にしか見えない事態になります。これを避けるには常に消費者を意識することが必要です。目安として「消費者がその製品に新たな普通名詞をつけるか」自問すると良いと思います。(普通名詞とは電話、鉛筆など一般的な名称のこと。)