HeyTeaブログ

仕事の効率が低い私が、効率アップについて考えます。「標準化の歴史」という動画を投稿。

交通系ICカードの進化の余地について

交通系ICカードに対する無責任な要望

キャッシュレス社会に向けてQR決済なども話題になっていますが、個人的に、交通系ICカードが一番よいと思っています。

私はSUICAICOCAなどの交通系ICカードの原理やその普及に関する専門家ではありません。単に一人の利用者として、こうなったらいいのになぁという思いを無責任に書き連ねているだけです。ですから、これから書く内容には「原理的に不可能なこと」や「見当違いな意見」が含まれている可能性が高いです!ぜひ読んで間違いを指摘してください!

なお、ここからは交通系ICカードを代表して「SUICA」と書きます。SUICAと書いて交通系ICカードと読んでください。SUICAに思い入れがあるわけではないです。(私はICOCAユーザ)

交通系ICカードに対する要望

端的に申し上げて、SUICAは次の4つを実現させるべきです。

①屋台やストリートミュージシャンでも使えるレベルまで加盟店を増やす。
②ATMでのチャージ機能を普及させる。
③高額なチャージ限度額を選べるようにする。
④カード間送金デバイスを普及させる。

まず長所を考える

一言でSUICAの利点を表すならばその簡単さでしょう。財布から小銭や紙幣を選んで取り出す作業がカットされて便利です。

SUICAの利用範囲の広さも便利です。現在は関西でもSUICAが使えます。コンビニなど45万を超える提携店舗でも利用できます。(参考 https://www.jreast.co.jp/investor/factsheet/pdf/factsheet_06.pdf

SUICAは「現金を入れるもの」という意味で財布と似ています。SUICAを落とすとチャージしたお金を失います。しかし逆に言えばチャージ額しか失いません。クレジットカード等と比べて私は安心感を覚えます。

もっと便利にするためには?

これらの長所を踏まえるとSUICAがさらに威力を発揮するためには
①もっと手間を省く
②使える機会を増やす
③安全面を確かにする
これら三つが重要だと考えられます。これらを実現する手段としてとして冒頭の4つを考えました。それぞれ説明をします。

①加盟店を増やす

SUICAの加盟店は今までも増えていますが、ぜひ今後とも利用できる機会を広げていただきたいです。理想的には、任意の店舗で利用できると好ましいです。高校の文化祭の模擬店ですらSUICAを使える、そういう勢いで展開できるようになっていただきたいです。QRコードをプリントするだけで良いQR決済などと競合するためには相当の工夫が必要になると思います。大規模なシステム改修も必要になるかもしれません。しかしながら、いつでもどこでも使えるようになるべきです。

②ATMチャージ

SUICAの最大の手間は「チャージ」です。チャージ機まで財布を持って行かねばならないのは手間です。これを解決するためにATMから直接SUICAにチャージできるようにしてほしいです。そうすれば、ATM→現金→SUICAではなくATM→SUICAになり、手間は半減どころではないと思います。

モバイルSUICAのように、インターネット上でのチャージも考えられますが、自分は小心者なのでウェブサイトに口座情報を入れるのを少しためらいます。インターネット上でお金を払うのが怖いだなんて、社会から遅れすぎでしょうか。しかし、自分は全てのフィッシングサイトや偽メールを見分けられる自信がありません。見分けられたとしてもハッキングに対する備えが完璧になることはあり得ません。心配性かもしれませんが、こうしたリスクが私には大きく思えるのです。セキュリティ及び安心感を高めるという意味でも、ぜひ各銀行と協力してATMでのチャージを普及させてほしいのです。

③上限額を選べるように

SUICA使える機会を二万円という上限額が制限しています。というわけで、自分は10万・5万・2万みたいに複数の高額限度額を選択できるようにすべきだと考えます。大は小を兼ねるので高額のものだけでも良いです。限度額が低いとチャージ頻度が高まるので利便性が落ちます。

④カードからカードへの送金を簡単に

 SUICAをチャージするには駅やコンビニなどチャージできる場所まで行かねばなりません。この手間を省くためにカード間送金を提案します。もしカード間送金が簡単にできれば、高額用SUICAと普段使い用SUICAの二枚を用いることで便利になります。つまり、一方のSUICAにATMからまとまった金額を引き下ろしてきて、もう一枚には必要に応じてそこからチャージするのです。

理想的にはカード間送金デバイスを一家に一台、最低でもコンビニなどでは使用できるようにしたいところです。厳しいとは思いますが、ぜひ実現させてほしいです。

現金無しでチャージできる場所が沢山あれば、カード間送金デバイスの必要性は下がりますが、SUICA利用が普及するにつれてカード間送金の需要が増えると予想されます。

現金が介在しない世界

上記の4つが実現すると、現金なしで生活できるようになります。ATMで高額用SUICAにチャージし、もう一枚の普段使い用SUICAの残高が減ってきたら高額用SUICAからチャージ。高額用SUICAの残高が減ってきたらATMでチャージ。こうなればSUICAは新たな「通貨」となります。両替したり、枚数を数えなくてもよい「通貨」です。現金と比べてリスク・使い方ともに大きくは変わらないので、高齢者にも分かり易いのではと思います。

課題

これらが仮に技術的に可能だったとしても、SUICA読み取り機・ATMの機械・カード間送金デバイスこうした新たな機械が大量に必要になります。これらを普及させるのは大量の資金が必要そうです。ですから、既存の技術のみで実現できるQR決済と勝負するのは大変かもしれません。

 まとめ

交通系ICカードが次世代のお金として覇権を握るべく実施してほしいことは、冒頭にも記したように以下の四つ

①屋台やストリートミュージシャンでも使えるレベルまで加盟店を増やす。
②現金をもってチャージ機に行かずに済むように、ATMチャージ機能を普及させる。
③高額なチャージ限度額を選べるようにする。
④カード間送金デバイスを普及させる。

課題として技術的・資金的問題が予想され、他の決済方法と競争するのは大変かもしれない。

以上です!間違っている点・感想・その他ありましたらぜひコメントお願いします。(なお蛇足ではありますが、この記事は標準化の歴史を考える中で思いついたことです。)